近年、ますます生成AIが注目されています。特に、画像生成AIツールは、テキストを入力するだけで簡単に画像やイラストを作成できるので、様々なシーンで活用されています。今回は、商用利用できる画像生成AIツールの紹介や、活用する際の注意点や事例など紹介していきます!なお、商用利用に限らずとりあえず画像生成AIツールについて知りたい、触ってみたい方には、以下の記事も読んでみてください!参考記事:AIデザイン自動生成とは?無料で使えるツールや機能、メリットを紹介!画像生成AIの活用は著作権を侵害する?生成AIで画像を作成することに関して、商用利用の前にそもそも著作権はどのように扱われているのか解説します。生成AIで著作物を学習する場合生成AIで画像を作成するためには、莫大なデータベースから多様な画像やイラストなどの著作物を学習して開発する必要があります。この際に著作物を利用することは、現在の日本では禁止されておらず、原則として著作権者の許諾なく著作物を利用することができます。しかし、限度を超えるような場合や著作権者の利益を不当に害する場合は、著作権者の許諾が必要になります。生成AIで著作物を模倣する場合画像生成AIツールを活用して作成されたものが、既存の著作物との類似性や依拠性が認められた上で、公開・販売された場合は、基本的に通常の著作権侵害が検討されます。そのため、画像生成AIツールを利用する際は、生成物が既存のコンテンツに似てないか、関連する指摘を受ける可能性があるかなど、著作権違反の可能性を常に考慮することが重要です。画像生成AIを商用利用する際の注意点多くの画像生成AIツールは、生成された画像に対して商用利用が可能となっていますが、その際の注意点を解説します。著作物の模倣に当たらないように工夫する上記でも、生成AIで作成された画像が著作権を侵害する場合があると説明しましたが、画像生成AIの特性上、意図せずとも既存の著作物に似てしまう可能性があります。その場合は、プロンプトの変更や、似ている要素を打ち消すネガティブプロンプトを追加するなどの工夫をする必要があります、画像生成AIツールの利用規約を確認する多くの画像生成AIツールが商用利用を可能としていますが、プランによっては商用利用不可の場合が多くあります。実際、無料で利用できるプランでは商用利用不可となっているツールがほとんどです。そのため、生成された画像の商用利用を予定している場合は、各ツールのプランを選ぶ際に利用規約をしっかり確認することが重要です。商用利用可能な画像生成AIツール8選ここでは、商用利用可能なおすすめの画像生成AIツールを以下の8個に絞って紹介します。MidjourneyStable DiffusionAdobe FireflyDALL・E3Bing Image CreatorNovel AIAIピカソLeonardo AIMidjourneyMidjourneyは、日本でも多くのユーザーに利用されている最も有名な画像生成AIです。Discord上で利用でき、単語や文章などのテキストを入力するだけで簡単に画像を作成することが可能です。料金プランは、10ドルから120ドルまで複数用意されており、使う頻度、目的によって選択することができます。難点としては、日本語に対応していないことがあるため、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。Stable DiffusionStable DiffusionはイギリスのAIベンチャーStability AIが開発・提供している画像生成AIです。重要な特徴として、オープンソースとして無料で公開されている点と画像生成の精度が非常に高い点が挙げられます。商用利用が可能となるのは、利益やアクティブユーザー数によって制限されたプロフェッショナル(月額$20)と大企業向けのエンタープライズ(カスタム価格)の2つになります。難点として、自分でプログラミングをして環境を構築する必要があるので、初心者には難易度が高いかもしれません。Adobe FireflyAdobe Fireflyは、アドビが開発し、100を超える言語に対応しているAI画像生成ツールです。生成AIの学習データにAdobe Stockや著作権切れのコンテンツを使用しているため、著作権侵害の可能性が低い安全性の高い透明性のある画像生成AIとなっています。無料プランとプレミアムプランが用意されていますが、プレミアムプランでも月680円と比較的低額になっています。DALL・E3DALL・E3(ダリスリー)はChatGPTをリリースしたOpenAIが提供する画像生成AIツールです。奇想天外なクリエイティブな画像の生成が得意とされており、さまざまなビジネスへの活用が期待されています。DALL・E3は月額$20のChatGPT Plusに加入することで使用することができ、ChatGPT同様チャット形式で画像の生成を行うことができます。すでにChatGPTの有料プランに加入されている方は、そのまま利用できるのでおすすめです。また、生成された画像は所有権はユーザーに与えられるため、販売含めて自由に利用することが可能です。Bing Image CreatorBing Image Creatorは、Microsoftが提供する画像生成AIツールです。Microsoftのアカウントを持っていれば、無料で気軽に試すことができます。また、自動でプロンプトを作成してくれる機能も搭載されているので、生成AIの利用に慣れていない初心者にも優しい設計となっています。コンテンツポリシーによるとMicrosoftは所有権を主張することがないため、商用利用が可能ですがBing Image Creator上では削除などを行う権利をMicrosoftは持ち合わせています。Novel AINovel AIはその名の通り、物語の生成など想像力が必要なものに特化した生成AIであり、画像生成も行うことができます。画像生成は有料版でしか行うことができませんが、アニメ風イラストを生成するのが得意なAIツールです。生成された画像は商用利用できますが、画像生成AIを使うには、毎月10ドル支払うTabletプラン以上のプランを利用しなければなりません。Tabletプランでは、毎月約200枚ほどイラストが作成できます。AIピカソAIピカソはスマホで使用することのできる画像生成AIツールで、アプリ上で使用することができます。スマホでテキストを入力するでけで画像生成ができるので、手軽に活用したい初心者にはおすすめです。このツールにはもともとStable Diffusionが使用されているため、生成された画像はStable Diffusionの規約に従うことが定められており、Stable Diffusionと同様に生成された画像は商用利用可能です。また、有料プランでは無制限に画像を生成できますが、無料プランでも広告を見れば画像生成が可能です。Leonardo AILeonardo AIはWeb、iOSアプリ上で使用することのできる画像生成AIサービスです。1日150クレジットが配布され、その範囲内であれば無料で画像生成を行うことができます。また、動画生成も可能なため、より多様なビジネスへの活用が期待できます。ただし、有料プランで非公開設定で生成した画像の場合、ユーザーが全ての権利を保持しますが、無料プランや公開設定で生成した画像は、Leonardo AIや他のユーザーも利用できる権利を持つため、利用条件には注意が必要です。【事例紹介】画像生成AIを商用利用する方法ここでは生成された画像やイラストを活用する方法を、実際の事例を合わせて、以下の分野ごとに紹介していきます。広告・プロモーションマンガ・アニメ・ゲーム建築・製造広告・プロモーション(引用:Prtimes)画像生成AIを活用して、広告やプロモーションにおけるビジュアルコンテンツを作成することで、コストの削減や時間の短縮などの大幅な効率化を期待できます。例えば、広告のA/Bテストや消費者へのパーソナライズなどをするために、多数のコンテンツが必要な場合、生成AIの生成能力によってマーケティングが容易になるでしょう。実際に、「パルコ」はキャンペーンのビジュアルとして画像や動画、それ以外にもナレーションや音楽など、すべて生成AIを活用して広告を制作・公開しました。この分野においての生成AIの活用は今後ますます加速していくでしょう。マンガ・アニメ・ゲーム(引用:窓の杜)画像生成AIを活用して、マンガやアニメ、ゲームのイラスト作成業務を大幅に効率化することができます。例えば、大観衆や建物群の背景イラストなどを描くには、手作業だと時間がかかりますが、生成AIに案出しやラフ画の作成をしてもらえば、大幅に効率化でき時間を短縮できます。実際に、「イナズマイレブン」や「妖怪ウォッチ」の開発で有名な「レベルファイブ」は、背景素材の案出しや自動生成においての生成AIの活用事例を紹介しています。また、その他でも、生成AIにプロンプトで上手に指示することで、簡単なマンガや、絵本や塗り絵を作成することもでき、近年AmazonのKindle市場では画像生成AIによる作品が多く出品されています。建築・製造(引用:大林組)建築や製造業の分野でも、画像生成AIを活用して建築物や製品の設計デザインの作業を効率化することができます。例えば、人間が作成した、建築物や製品の大まかな形状やデザインをもとに、複数のデザインの案出しを迅速かつ大量に行うことも可能になります。これによって設計者も効率的に作業でき、クライアントも要望が迅速に満たされるなど、各方面にメリットがあります。実際に、「大林組」は人間のスケッチをもとにした建築デザインの案出しや、3Dモデルの作成ができるなど、初期段階の設計業務の効率化を可能にする生成AIツールを開発しています。このように、生成AIの活用はエンタメ分野にとどまらず、建築分野などにも拡大していくでしょう。『画像生成AIの商用利用』を検討するならLangCoreにご相談ください弊社では、以下のような生成AI技術の開発し、様々な業界の業務自動化と効率化に貢献しています:生成AI専門のエンジニア集団によるサポート:LangCoreのエンジニアは、最先端のAIおよびWeb開発技術を駆使して、お客様のデジタルトランスフォーメーション(DX)や業務効率化、効率的なシステム開発を実現します。私たちは要件定義からシステム実装まで、ビジネスの可能性を最大限に引き出すために幅広くサポートするパートナーです。LangCoreの開発サービス:システムの要件定義から構築、運用までを一貫してサポートするハイレベルなエンジニア集団です。高速でプロトタイプを開発し、事業検証を支援します。LINEを使用したチャットボット開発、ChatGPTを利用したAIプロダクト開発、クラウドインフラ構築など、幅広い技術に対応しています。自社製品「LangCore」:ChatGPT APIを活用したログ分析、コスト分析、ユーザー分析、Embeddings、不正利用対策などを含む、包括的なSaaSソリューションを提供します。自社製品「PromptMaster」:ChatGPTのスキルを競う「プロンプトソン」のためのプラットフォームです。プロンプトエンジニアリングを楽しみながら学ぶことができ、ChatGPTをより効果的に活用する方法を習得できます。従業員のトレーニングに最適です。LangCoreでは「1時間の無料相談」を承っております!「生成AIでこんなことをやってみたいが、できるか?」「何か生成AIでできそうなことを探している」など、まずはお気軽にお問い合わせください。弊社の生成AIのプロ集団が、あらゆる分野と規模のビジネスに合った生成AIやChatGPTを使用したご提案をいたします。。→こちらで無料相談を予約する